4/23日の山菜採り
コシアブラ モミジガサ ヤブレ傘 ウルイ、
庭に落ち葉で覆ったウド暫らくはウサギのような日々が続きそう
4/30
鶯の鳴き声で目が覚める、昨夜は小屋の屋根をうつ雨音が賑やかだったので今朝の天気には少し驚いた。
ミカンを連れ少しの間散歩をする、山桜が満開、山吹はもう散りはじめ赤い山つつじが今日にも開きそうで午後の散歩が楽しみだ。
朝食を済ませるとかみさんは早速大好きな山菜取り、おそらく昼頃まで山中をガサゴソと目的の品を求めて徘徊するのだろう。
それにしてもそれぞれの生えている場所を良く覚えているものだと感心する。
小屋のログ壁も埃をかぶりみすぼらしい状態、外にする事も無く梯子を借りて塗装することにした、買い置きの
塗料もわずかに残っていて時間つぶしには丁度良い。
北側のログ壁を低いとは言いながらも梯子に登ると結構な高さで不安ながらも塗り終えたのは2時を回っていた。
夕方またポツリポツリと降り出した雨を眺めながら一杯、鶯と蛙の妙な合唱に聞き入ってしまう。
5/1
連休、???我が家には関係なし、夜明けが早くなり山小屋からの早朝の帰宅も気分的に楽しい。
早朝の霞んだ山並みを見るにつけこのまま釣り道具と共に山中にエスケープしたい、そんな衝動に駆られる時もあるが
そんな訳にも行かず増えてしまった取引先の注文をかみさんと車中で確認しながらも
何とはなしにブツブツと口から出てしまう。
ア〜一人で遊びに行きテ〜な、たまにはヨ〜
5/14
それにしてもどうしてこうチマチマと細かな予約が来るのだろうか、 もういいかげんやめてしまいたい。
大学からの食パン、 大学近所に有るレストランからのバゲットの注文 そして逆方向からのイギリスパンの注文。
その他個人客 クリニックのバイキングに合わせての大量の注文、土曜日は本当に疲れるョ。
5/15
とうとうガソリンの値段が140円を越えた アア〜トンでもない事だ、恨み言は一対誰にぶつけてよいのかうなってしまいそうだ。
早朝の配達を終えかみさんと日光の小屋へ向う、合併で今は今市の小屋も日光市の杉並木小屋とでも言うべきなのか。
壬生を過ぎて鹿沼に向うと足尾方面の山並みが青空の下に広がり 運転しながらも昨年の釣行を思い出してしまう。
何とかして休みを作らねばクソー 釣り券が腐ってしまうヨ〜とtanabeさんの笑い声が聞こえそうだ。
結局小屋に着くなり暫らく滞在している母親と近況を語り昼間から飲んでしまう、近くを流れる黒川の夕まずめを狙うつもりが
この調子だとやはり無理そう。
(IMG=板塀下のコゴミ畑//?)
5/17
午後から久々に連休を取った。
台風1号の前線のいたずらのせいでなんと今夜は雨らしい
そんなことかまっては居られない、早々に職場を離れ自宅に戻る。
犬のミカンが鳴くのもかまわずバイクを積み込み道具を積み込み1時には高速道路を
一路粕尾峠を目指し走る。
久々の渓流、久々の野外、雨だろうがなんだろうが構いやしない。
粕尾峠をバイクを積みながらスピードを出すわけにも行かずのんびりと走行。
平日の午後この峠を通行するのは地元の人か或いは工事車両のみの貸し切り状態、
新緑の淡い緑と足尾方面からさす弱い陽光に包まれて峠を下ると内の篭川の細い流れの音が心地よく迎えてくれた。
銅親水公園15時着小雨も様、気温14度少し蒸すような感じだが。
バイクを下ろし大ナギ沢出会いまで、公園には1台のワゴン車のみ釣りには無縁のカップルの姿だった。
工事車両がゲートを潜るのを待ってその隙に通過。
大ナギ沢まで数分、久々のバイクのバウンド石ころだらけの路面が何とも心地よい。
それにしても黒い砂山に変わり果てたこの荒涼とした山肌には、
いつ来ても何度眺めても人はこんなにも破壊出来るものなんだと痛感させられる。
松木川は少し灰色にけぶって居て水温も丁度良い感じだ、毛鉤は昨年の使い古し、流れに洗われた柳の根元を目掛け毛鉤を打ち込む。
ドキドキしながらホンの何秒かフライは流れはっきりと山女魚と判る渓魚がパシャンと反転する。
この瞬間をこの一時がたまらない、昨年9月の禁漁から7ヶ月、また禁漁までの川詣でが忙しなくなりそう。大ナギ沢出会い上流の2つ目の堰堤下まで釣り上るがヒットする山女魚は可愛い過ぎて、、、いや〜しかし楽しい〜。
雨の中真っ暗な舟石林道を越えて銀山平に出る、途中バイクを止めるダイサンベルトが緩み雨の中の処置とその時
公園を出るときに誤って轢いてしまった伝書鳩の優しい目が何とも脳裏をかすめる、疲れ切っての雨宿りだったのか
車の下に足輪の付いた1羽の伝書鳩が居た、人が恋しくて車の下に寄ってきたのか逃げもせず其処に居る鳩を急ぐ余りしっかりと忘れてしまい
轢いてしまった、雨の中暗闇の中でごそごそ作業しているのに心の中は鳩を思い少し悲しかった。
銀山平のゲート下の草地には誰も居ず今夜は貸し切り、 国民宿舎の明かりが雨にぼやけそれに山肌もぼやけ車の屋根をうつ雨音だけが
賑やかでリアドアーを開け放ち暗闇を眺めつつ飲むウイスキーの味も又乙な物で 大ナギ沢にかすかに聞こえたカジカ蛙の
鳴き声が雨音と重なり9時過ぎには疲れも重なり寝てしまった。
5/18 庚申川源流部二俣、赤渋沢、境沢遡行。
午前4時ほんとに夜明けが早い、おまけにもう雨も上がっている、去年こけた赤沢上流の斜めの滝を目指して出発
なんとしてももう一度この目で対岸から確認したい、おそらく庚申川のこの季節水温の関係で岩魚の顔を見る事は叶うまい。
それでも今日は貸切とばかり七滝上流部から竿を出しそれなりにポイントを拾いながらも毛鉤を打つと、可愛いながらも岩魚は飛びついて来て楽しかった。
9時前太陽に照らされた明るいプールでの事、穏やかな水面に6メートルほどラインを繰り出し当たりを待った、
するとおかしな事に一つのフライに2匹の岩魚がパシャ、パシャと大きな当たり、じっと眺めていたものだから合わせをくれる事もせず其のままラインを引き寄せ
もう一度毛鉤を打ち返した、今度はしっかりと合わせ手元に引き寄せ魚体を確認 20センチには足りないサイズ、瘠せては居るがもう既に錆は取れ
水温の上昇を待ち望むだけの状態だ、結局繰り返しの打ち込みで最初に当たりの有った2尾の岩魚と対面し岩魚には空中を飛んでもらいお帰り願った。
遡行しながら僅かなポイントを攻め子ぶりながら今期初めての岩魚の感触を楽しんだ。
左岸から落ちる赤沢を過ぎるとゴルジュ帯になり大渕を縮み上がるような思いで腰まで浸かり渡渉すると
本流最深部の大滝が静かに現れる、細い踏み跡を左岸方向から高捲き滝を眺めると昨年滑った辺りが良く見えた。
僅かな距離を滑落したのだろうが対岸から見ると本当によく途中の木につかまる事ができたと
1年を過ぎて改めて冷や汗が吹き出た、落ちていたら完全にアウトだったろうに。
昨年流れに浸りながらの帰還、ようやくバイクにたどり着いて感じたあの安堵感、変な意味での充実感だった。
斜めの大滝を正面に眺めながら辺りを見回すと今年はまだツツジにも早く所々の流れの溜りには赤ヤシオの花が
浮かび時期にはまだ相当早いのが実感できる、水温も低く岩魚の活性も鈍いのが当たり前だ。
山菜の類はこの辺り少し伸びきった破れ傘やまたコゴミ(草ソテツ)も少量ながらも見られ時折見つけては
ザックにしまい込んだ。
斜めの滝左岸方向から滝の落ち口に回り込み一枚岩に掘られた青い大渕に毛ばりを飛ばすが
何の反応も無く釣りもここまでと諦め上流を目指す。
暗い両岸に狭められながらも緩い流れが続き左岸から三才沢が本流と出会う辺りでは岩に緑の苔が
厚くつきそっと撫でて見た、
三才沢には出合い50メートル辺りに3本の滝がかかりなかでも最上段の滝は
8メートルほどの細い滝ながら見事なものだった。(午前10時半ごろ)
三才沢を過ぎ緩い瀬が続きだすと暫く岩魚も良く走り出した。
見上げるとゴルジュに狭まれ暗い
淵が行く手を塞いでいた。
夏の渇水期になら何とかなりそうだが、右岸水際すれすれにでも通過できそうだけれど今回はやめておこう。
右岸を大きく高捲いて川原に戻り上流を見ると青空の中に一本の山桜が見事に咲き見とれてしまった。
ようやく庚申川最深部の二俣に到着、右岸上方は小法師尾根北東部分の崩壊が激しく数年前にこの場所に来た時には
崩れた土砂も真新しく通過するのも怖かった。
その年の夏、この二俣を目指し午前5時に入渓、休まず歩きとうして9時前には何とか二俣に到着、
やれやれとほっとしたのも束の間なにやら前方の岩の上で気配がする、驚いた事にもう既に先客が居るではないか。
話をすると前夜は庚申山荘に泊まり六琳班峠に向かう登山道から沢筋を下りての入渓だとのこと。
この数年赤渋沢に来て見たかった、夢に見ていたと語り始めここで人と会うとは思わなかったと驚いていた。
思うことは同じか、、、向こうは年配者、また来ればいいやとその時は先客に場所を譲り境沢から登山道に出て
庚申川下流でほんの少し遊び帰宅した。
その翌年の夏再度挑戦、二俣にはキャンプ跡、しかも赤渋沢方面についた足跡が残りまたも先客で涙を飲んだ。
小法師尾根から崩れ落ちた岩石は色も変わり崩落あとには樹木もまばらながらも生え崩落の危険も今はもう無いようだ。
それにしても足跡が多い、両岸にはまだあつい残雪、水面は透明とは言えず飛び交う羽虫さえ見えない。
赤渋沢の名は一体何処から付いたのだろう、夏の盛期なら面白い様に岩魚が飛び出すであろうポイントを大岩を越えて行くと
流れは左岸を大きく曲がり6メートルほどの滝をかけ両岸はまだ厚い雪に覆われていた。
咲き乱れる赤ヤシオツツジの幹につかまり途中まで上りトンネルの様な滝の上方を眺めるが雪の上では危険過ぎて
わずかながらの赤渋沢遡行を断念、念願の沢に竿を出し少しだけ遊べたことに満足、できれば源流の岩魚に会いたかった。
午後1時半、境沢の途中で左岸にかかる小沢を詰めて登山道を目指す、涸れ沢の殆ど45度にも近い急斜面を只ひたすら上る。
この角度の上り、先ほどのアクシデントが応えない筈が無い、アあ〜もう足が上がらない。
境沢の途中で水の中を嫌いゴツゴツの岩に手をかけ上ろうとした、
もうじきその岩の上に手が届くと思った時手が滑り1メートルほど落下、真っ直ぐにそのまま落ちていたなら何の問題も無いのだが
岩の凸角に右膝を思いっきりぶつけてしまいお尻ごと水の中に浸かり半ば気絶状態の痛みだった。
境沢の水音も聞こえなくなるほどの高みに上り斜面を見下げると奈落の底へ繋がるのでは 怖い登りだった。
涸れ沢を詰め上げたら登山道とばかり思い込んで居たものだから 嫌その登山道が良く判らない 獣道なのか判別が難しくて
密に生い茂った都笹の小路らしい踏み跡を辿ると さっき喘ぎながら登った涸れ沢の右隣の沢近くに下りていることが判明、急ぎ
引き返し尾根筋を東に辿ると見覚えの有る山の姿が現れまもなく庚申山荘に向う登山道と合流。
相変わらず都笹に道は塞がれ立ち木に打たれた標識を辿りながら見覚えの有る場所まで来て漸く安堵。
6/4 カマの沢右俣遡行
午前4時まで駐車場で爆睡、銅親水公園の堰堤を落ちる水音を嫌い昨夜は公園手前の無料駐車場に泊った。
トイレ前に立つ街灯の明かりが多少気にはなったが水音も聞こえず楽に寝れた。
軽トラックにバイクを載せた2人組みとゲート前で話し込む
4時過ぎにはもう既に駐車場はもぬけの殻、何処に入ろうか悩んでいる様だった。
とりあえず3人で大ナギ沢のゲートに急ぐ、大ナギ沢ゲート手前には1台のワンボックス、これは登山者か?。
大ナギ沢出会いの草地にはクライマーのテント、そしてナンバーの取り外した2台のバイクが止まっていた。
2人と別れ最終堰堤まで急ぐが着いたのは5時45分頃、途中1人の餌釣りの年配者と丹平治沢出合いで
話し込む。
三沢出合いを過ぎカジカ蛙の音を聞きながらカマの沢を目指す、気に入った景色をカメラに切り取り道草のし放題。
大ナラキ沢出合い直前の台地に残った石造りの堰堤残骸にはあらためて驚いた。
昨夜の雨がうその様に晴れ渡りカマの沢出合いに着いたのは6時45分頃、
これと言って足跡も無く
ここまで来たらもう誰とも会うことも無いだろうと出合いにかかる滝を眺めて7時半までのんびり過ごす。
カマの沢出合いにかかる3段の滝は右岸を高巻き目的の岩魚と対面すべく急いで竿を出す。
魚体を朱に染めたチビ助な天然日光岩魚が面白い様に飛び出す、居るには居るがなんとも可愛い。
右俣の魚信も左俣出合い100メートル程で尽き釣りを諦めカマ底を目指しひたすら細い流れを慎重に登ると
2俣から200メートルほど進んだ辺りで前方にカマ3、4峰が見下ろすように現れ漸く辺りを見回すほどに
元気付けられる。
それにしてもなんと蝉時雨の凄い事か、
5m程の滑滝を過ぎその先は少し暗いゴルジュ、急激に突き上げる階段状の樋のような滝を直登し前方を見上げると
いよいよ右俣もやせ細り大岩に進路を塞がれ3峰から落ちる左岸に逃げ込み右俣の細い流れを追う。
沢は2峰と3峰の直下から落ちる急激なルンゼと変わり、特に2峰直下から落ちるルンゼには滝とも言えぬ大岩の滑が有り
直登は難しく3峰直下から落ちると思われるがれた狭いルンゼの方が尾根に出るのは簡単そうに見えた。
矮小な都笹の斜面をルンゼ下まで上り確認するが下を見下ろすと滑ったら最後と諦め座り込んで前方に広がる景色を楽しんだ。
この山で始めて目にする筆竜胆の花の清楚な美しさに見とれ、
春蝉のつんざく様な合唱に耳を塞がれ自身を山肌に貼り付けられるような思いは時間を忘れさすには充分だ。
帰途はのんびり鹿道を追い松木本流に下りたのは12時頃、
カマの沢出合いより上流の青い大淵に毛ばりを打ち込み本流の岩魚と遊ぶ、
大淵は左岸を高巻きゴケナギ沢を目指した、驚く事に年配の登山者が下山して来て上流の釣りは諦めそのまま遡行する。
少し行ってからどうにも先ほどの登山者が気になり引き返す、
革の登山靴にスパッツという普通のいでたちだが下半身はずぶ濡れ状態、岩についた目印が目に入らないのか
先ほどの大淵の右岸上部に立ち止まり身動き出来ずに居た。
左岸を通れば濡れる事も危険な事も無いのに、、、、、大声をかけ呼び戻し大淵を高巻く。
話を聞くと、始めて入った山でこんなに大変とは思わなかったと顔を引きつらせ、
この淵の左岸を朝にも身体窮まり流れの脇を通らず岩場を乗り越えて本流に下りたとボソボソ言っていたのには驚いた。
これでは釣りにもならず子足沢出合いまで一緒に下山、
子足沢大滝下の淵に毛ばりを打ち込むが反応なし、
それでは3沢の取り掛かりの淵にと思い出かけるが足元には
頭を隠した黒い山カガシが寝ており危うく踏みつけるところだった。
淵には岩魚の遊泳が見られたが折から吹き降ろしてきた冷たい北風に淵の水面はざわめき
粘っても岩魚は振り向いてくれなかった。
どうも蛇と出会う日の釣行では良い思い出が無い、北風にあおられ蛇も身動き取れないようだ。
ウメコバ沢を眺め休んでいると3人の沢屋と会う、
聞けばカマの沢左俣に入り国境平を目指したが山中を少し迷い出たのが同じ左俣だったとかで大笑いしていた、
暫くしてウメコバ沢からも5人の沢屋が下山、何とも賑やかな日に来たものだと少し呆れた日の釣行だった。
6/25
早朝クリニックへバゲットの配達、これさえなければ昨夜から山遊びに行けたのに。
9時過ぎ最近留守がちの山小屋へ向う、増築の大工工事も既に終え後は検査待ちとの連絡が工務店から入ったのは
数日前、
わずか13坪の増築と言えどなかなか面倒くさいことが煩雑にあり最初のうち合わせ以外は殆ど大工任せの工事だった。
大工工事を時折見に行った程度だったが申し分の無い出来ばえに感謝、後は新しい空間をどう利用しようかと悩むだけ。
伸びすぎた芝生と生垣を刈り込み終わったのは夕方6時、途中都合よく大間々の石屋さんが顔をだしたので芝生の真ん中に
鎮座し困らせていた石の移動を頼み込む。
ユニックで吊り上げられた石は何とも申し訳なさそうに有るべき場所に収まり狭い庭も何となく見映えも良くなった。
6/26
久々に庚申川、かみさんと犬のミカンを伴い林道歩き。
午前6時庚申川林道のゲート前に駐車、1台のワゴン車が既に駐車おそらく釣りだろう、
バイクで走り抜けていた林道を久々に歩く、ミカンは梢にとまった猿を見上げては立ち止まりなかなか動こうとしなかった。
かみさんは久々の山の空気に歩調も軽そうでミカンを呼び戻しては小突いていた。
庚申七滝手前の広場に1台のパジェロ、これもおそらく釣りか?、
七滝に架かる橋を渡り庚申川の川原で食事、子供と遊んだ時間がこの川原にはそのまま残っているかのようで
あの木あの石、、、と二人で思い出話に花が咲いた、ミカンをつなぎ止め早速庚申岩魚を追うが上流に向う真新しい
足跡がくっきりと付き釣り気もなえてしまった。
山菜のミズを見つけては大騒ぎのかみサンはミカンの鼻声にも耳を貸さず己が時間に浸りきっている様子で
あそこにも此処にもとミズに埋もれていた。
岩魚は諦めミカンをからかいビールで憂さ晴らし。
帰路笹見木沢出合いに下り本流にロッドを出すが空振り、笹見木沢を300メートルほど釣り登るがやはり空振り
しっかり腐ってしまいやがては犬にやつあたりをしてしまいかみさんに怒鳴られる始末、、なんてことだ〜〜。
車に戻り草地でコーヒー&食事、ミカンはしっかり疲れてしまい荷台に積んだケージの中で爆睡、
その間再び本流で竿を振るがポツリと岩魚が顔を出しただけで後は音沙汰なし、それではと暗い丸石沢に
入り込みチビで真っ黒な岩魚と遊ぶ、今にも降り出しそうなくらいに暗くなった丸石沢はいよいよ暗くて
中間部のゴルジュに架かる滝は怪しく光り気味も悪くなり林道にエスケープ。
帰り支度をしていると二人の釣り人が下りて来て釣果の話、魚篭を見せてもらうと何とも可愛いこんなの止せよと
言わんばかりのチビ岩魚ばかり、、、
餌釣りでは仕方ないだろうが何ともかわいそう。
7/12(松木釣行)
昨日から大急ぎで冷凍庫を塞ぐ
金曜日に出荷する予定の品物を冷凍生地に仕上げまたパン生地の玉取りを済ませリターダーに放り込む。
朝6時半にクリニックの配送を済ませ10時半までに各顧客のパンを焼き上げフル回転。
後はかみさんに全て任せて一路、粕尾峠を越え足尾に急ぐ。
粕尾川は鮎釣り師が靄に浮かび幽玄な空間を醸しだし峠に向う道を特別に飾っていた。
粕尾峠を越え足尾の無料駐車場に着いたのは13時30分。
小雨模様の大ナギ沢に向う(2:30)
粘りつく様な暑さに松木の流れはほんとに心地良く救われるような思いだ、雨も気にならない、流れに浮かぶ毛鉤の
方向だけに気を集め渓魚を誘う、2番堰堤を過ぎ3番堰堤をやり越し
4番堰堤の落ち込み下のプールでの事(6:50分頃)ついに始まった夕まずめの競演、狂ったような岩魚と山女魚の乱舞、
打てば響く鐘のように渓魚は反応し素晴らしい釣りが出来た。
辺りはもう薄暗く堰堤を落ちる水の轟音に普段はたじろぐのだが我を忘れ毛鉤の一点に集中した、尺を越える岩魚こそ出なかったが
数日の思いが将にこの夕まずめに集約されているかの思いだった。
手探りで暗い林道に上がったのは(19:30)→大ナギ沢出合い(20:00)→駐車場(8:20)
小雨の中、駐車場を照らす照明に寂しさも無く堰堤を落ちる水音が眠気を誘い10:00過ぎには寝てしまった。
13日に続く
7/13
午前4時ガサモサと起き出す、雨も上がりボヤケタお月さんが見えるそんな朝、
1台のジムニーがゲート方向に(4:10)
(4:15)ゲートを潜り大ナギ沢に向う、
(4:30)大ナギ沢着、数頭の鹿が出迎えてくれたので(オハヨウ)の挨拶、軽く無視される!!!!。
鹿の冷たい視線に送られ最終堰堤に急ぐ(5:15)5号堰堤を眺め休憩、若干青空が見えるが雲行きは怪しい。
(5:36)ウメコバ沢出合いを対岸に渡渉中左岸尾根下に熊を見る、真っ黒で逞しい体躯をした熊だった。
(6:30)カマの沢出合い、食事&コーヒータイム、ようやく日が差し始める。
流れは温く冷たさも感じられずまるで真夏のような水温、昨日今日とこの奥には誰もいないと勝手に期待に胸が弾む。
9時過ぎニゴリ沢出会いまで殆ど入れ食い状態、毛鉤は14番黄色のカーフテールのパラシュート、胴はカラスの羽と白鷺の白い羽を巻いた数本のみ
、中でも犬の散歩中に拾ったカラスの羽を巻いた毛鉤に大当たり、カラス様サマだね〜〜。
それにしてもなんて暑いんだろ!!!。
魚体の殆どは25センチオーバー、岩魚釣にも満足しニゴリ小屋を訪ねる、実は腹の調子を崩し用を足すにもペーパーを忘れ
思いついたのがニゴリ小屋だった、落ち葉に埋まり殆ど流れの無い小沢を渡り白砂の大地に上りまっすぐ登るとニゴリ小屋の看板が見える。
外装をポリパックに覆われ異様な感じもするがなかなかどうして、白いペンキで塗りつぶされた内装は小気味良いくらいだ。
とりあえず紙を拝借し小屋の上方に広がる白砂の大地に穴を掘り用を足す、見上げると庚申山、鋸山、皇海山
前方には
カマ2、3峰が見渡せ何とも心地良い。
(11:30)丸石沢を覗く、出合いには大木が岩を噛み2mほどの滝が2段かかり
後30メートルほどは平凡な流れ、以降滝の連続で釣りにならず岩魚の姿も見えないので本流に戻る。
12時過ぎ俄かに皇海山上空に黒い雲がかかり変な風が吹き出した、大雨に見舞われたら大変とばかり急ぎ下山、
13時40分三沢出合い到着、
日陰で食事の準備をしていると突然の大粒の雨、岩陰に隠れコーヒーを沸かしラーメンをすすり
雨粒を眺めた。
雨の中面白いように釣れる岩魚に感心し皇海山方面を見上げるといよいよ真っ黒で急ぎ林道に上がる。(15:30)
7/23 s沢釣行
偶然にも今日1日天気が持つらしい、朝の天気予報に気を良くして8時半過ぎに家を出た、50号バイパスも銅街道も空いていてスイスイの状態、おまけに陽も射してきて気分は最高。
草木ダムの放水で下流は川幅一杯に水があふれ鮎釣り師の姿は見えない、川がその本来の姿を見せたようにも見える。
午前11時前庚申川林道のゲート前に到着、バイクを下ろし用意していると1台のランクルが来た、運転手は
こちらの様子を窺うかの様なしぐさ、そ知らぬ振りをして居るとおもむろに道具を出しゲートを開け進入。
おそらく釣りの人だろう、ゲートを開けての侵入はどうかと思うが?
雨続きで膨れ上がった、最初の大滝を越え2つ目の大滝の落ち込みに毛鉤を振り込む
右岸際に風圧に負けながらも数度の打ち込み、赤い岩魚の腹が翻りパイロットフライに反応した、
松木で使用したカラスのフライに付け変え打ち込む、波立つ水面にフライは消えヒット。
普段やり過ごしてしまう滝壺での当たりに気を良くして5階建ての高さもあろうかと思うほどの高巻きをし
最大の難所を用意している滝に向う、案の定滝壺は満々と水を張っていた、滝の高さはわずか5mほど、3点確保で
左岸をよじ登る、濡れた岩場にへばりつくようにロッドを押し上げ落ち口の方向にトラバース気味に行くと途中に少し錆付いたピトンが1本
、この程度なら必要ないだろうにと妙な関心をした。
核深部の大滝を越え一息ついたのが2時15分、いつもの様に湯を沸かし用意して来たカップラーメンに湯を注ぎ昼食にした。
14時30分コンロをしまい対岸に目をやるとウワバミ草の群生(ミズ)土産に頂戴する。
いよいよ釣り開始、こんな日は足元を隠す程度のポイントにも要注意、
カラスの羽のパラシュート14番に26センチがヒット、増水の為沢には普段見られない様な滝がいくつもかかりまるで初めて覗く峪のようだった。
いくつかの滝を眺めやり過ごし赤い岩の滑滝のプールでの事、何気なく打ち込んだフライに大岩魚の影、一瞬目を疑った。
広くもないプールの流れ出し付近にフライが流れるように数回打ち込んだ、狙いどうりにヒット、4番6本繋ぎのパックロッドはのし上げられ
岩魚の力強さにロッドを立てての万歳スタイル、\(~o~)/31センチ久々の尺岩魚だった。
気を良くしてどんどん釣り進む、
2匹目の尺岩魚、広いプールで存分に引きを楽しみ3本目は狭い瀬に潜んでいた。
この沢で3本の尺岩魚を上げたのは初めて、この数日雨のせいか誰も上流には立ち入っては居ない様子だ、大水が出たものか流れの際の草木は下流を向き枯れ枝の溜りがそちこちに見える、
相変わらず水流は強く3時過ぎまでは薄日も射していたのに少しガスもわいて来た。
左岸に架かる大滝は増水でもなければその美瀑ぶりを見せてはくれない、数年ぶりにその姿に見惚れ立ち去りがた居思いに駆られたが時計を見ると既に4時半も回り
上流の滝3本を残して右岸尾根に取り付く
、キレット状に落ち込んだヤセ尾根を越えて石楠花の細枝にしがみ付きゼ〜ゼ〜喘ぎ尾根を越えようやく巻き道に出た。
対岸の尾根はガスに沈み込み足元さえも少し不案内なほど尾根上は急速に暗くなろうとしている、
数年前までははっきりと付いていた巻き道も今は殆ど消えて経験だけが頼りの状態、庚申林道とs沢を隔てる
尾根の鞍部に下り立ち足首ほどに生え揃った都笹の斜面を下るとようやく庚申川の水音が聞こえはじめる。
誰も歩いて居ない夕方の庚申林道、本流に目をやると普段の水量の3倍、
流れは只の白い1本の筋に見えた、ゲートに戻ったのは6時、ゲート下のダムで遊ぼうと下りて見たらなんと地元のアンちゃん達がルアーを引いていた。
ヒグラシの鳴き声に立ち去りがたいような、それにしても今日は楽しかった。
8/3梅雨明けの松木沢
昨夜の駐車場ものんびりしたもので久々に月夜の下で味わったウイスキーは本当に美味かった。
夕方地元のおっさんが犬の散歩がてら寄っただけで広い駐車場には誰も居ず堰堤を落ちる水の音も気にならなかった。
3時半過ぎバイクの音で目が覚める、まだ夜明けまではちょっとある時間帯、
4時前にまた1台のバイク、追いかける様に出かける。
粟野から来たというバイクの釣り人とゲート前で少しの間話し込む、
(松木の岩魚は本当にうまいね〜)
まるで川漁師のような好調で少し厭味なやつだった。
松木の流れはこの間の大雨で相当の出水が有ったと見られ先月とはだいぶ様子が違っていた、ガレた道は大きくえぐられ
右岸の岩壁は水圧に磨かれ輝いていた。
珍しく猿とであった、猿の居なくなった道端には真っ赤に熟したばらイチゴ、少し頂戴して一休みする。
ウメコバ沢出会いを過ぎて対岸に渡渉、この間思わず熊を見かけた地点だ、立ち止りその辺りにまた居るのではと思い注視する。
熊どころか新しい人の足跡さえない、先に入渓した地元の人の足跡は6番堰堤上部にしっかりと着いていてこの先は独り占めとばかりに結界を張っているかのようだった。
6時過ぎ目的地に到着、両岸に狭まれた沢の入り口の壷を眺めコーヒータイム、入り口のゴルジュ帯を避けいつもならその先からの釣行だが
今回は入り口の壷から攻めようと思いロッドを繋ぐ、パイロットフライに壷の岩魚が数匹集まって来た。
数回の打ち込みに岩魚も興味が失せたのか反応もなくなり終にはロッドを置きのんびりとコーヒーをすする。
取り付きのハング上の左岸を越えゴルジュ帯のナメ滝をテンポ良く登る、青い水流がほんとに心地良い。
ナメ滝を過ぎCS滝下に振り込む、何の音沙汰もない、此処の岩魚は留守なのかな〜、、ブツブツ言いながら数度流すのだが当たりがない、
CS滝下の右岸をまいて滝上部に出る、
水流を少し離れるとわずかに蝉の鳴き声がして見上げると上空は真っ青。
流れが右岸方向に曲がる頃、せき止めるように土砂に塞がれ滝が出来ていた、ここまで釣れてくるのは可愛いサイズのチビ岩魚だけ、
左岸、ガレの中に大きな桐の木が大きな葉を広げ涼しげに木陰を作っていた。
強い日差しに追われる様に逃げ込む、時計を見ると9時を回ったばかり、
乾いた右岸には釣り人の足跡が今さっきにも通ったかのようについいているし何か釣欲も失せてしまい
上流にわずかに見える大滝を眺めながら湯を沸かして休憩を取った。
朽ちかけた大木をよく見るとその場所は偶然にも去年と同じ処、探して辿り付いた訳でも無いのに。
陽もだいぶ高くなり大滝下まで漸く8尾の岩魚が毛鉤に応えてくれた、18番の極小のフライ、リーダーを通すだけでも
老眼気味の目には辛い作業だがあたりが有るとなれば手間取る作業もなかなか楽しい。
大滝は水量も少なく赤い岩壁に滝壺の緑の水は今日の暑さをうつし以下にも涼しげだ、
足跡を辿り右俣の流れを追う、増水のせいか水流際の草は全て下流になびき毛鉤を打てども岩魚の気配が無い。
どうしたことか迷った挙句少し早いが昼食にする、強い日差しを避け溜まりの水に足を突っ込みラーメンをすすり大滝から吹き上げてくる
心地良い風に酔い眠気を覚えた。
魚止めの小滝まではわずかな距離、左岸岩壁からは糸のように細い滝がその出合いを土砂で塞ぎ
流れを淀ませていた、その淀みに身を屈め近寄ると素早く黒い影が数匹走り白く泡立った落ち込みにもぐり込んだ。
落ち込みの中の岩魚に観察されているようで釣欲も失せ階段状に続く源流上方を眺めながらロッドを仕舞う。
右俣右岸にしっかりと付いた鹿道を追い下山する、殆ど流れに入る事も無く中流部まで下りられとても便利だ、
途中一頭の鹿がいきなり出くわした人間に怯む様子も見せず頭を向け佇んでいた。
松木本流を3時過ぎまで釣り遊び一人の釣り人と会ったのみで静かな日だった、本流は強い日差しながらも
岩魚の活性も高くラインを思い切り伸ばし充分楽しんだ。
「必ずしも糸と竹に非ずとも、山川に清き音有り」とは今日の松木の峪のことか。
8/26
2年ぶりに旧友と語らう、先週寄れなかった鹿沼の中尾さんのお店に着いた頃にはあいにくの雨。
お店は一段落したと見えてカウンターに座る事が出来た、友人と二人初めての店で何やら騒いで仕舞いおそらく中尾さんには迷惑だったろうに!!!。
少しは渓や山、茸の話しなど、、、それにしても我が友は良く喋る。
8/27
昨夜は中野さんの店を辞してから山小屋へ、防犯灯の明かりに照らされたのは雑草に覆われた庭、暫らく留守にしたせいか
元気なのは草、草、草。
6:00過ぎ於きだしては早速草むしり、この間までの暑さは一対何処へ。
10:00過ぎ気温18度の日光へ、数年ぶりに東照宮を散歩、日曜だけあってさすがに混雑の参道だった。
足尾の山を見たいという友を連れ三川ダムへ、ちょうど(足尾緑のフォーラム)というイベントの開催中で
ダム駐車場は混雑、気温16度、内房に住む友は寒いの連発、私にはちょうど良いのだが。
舟石林道を通り備前楯山登山道入り口の駐車場へ、生憎駐車場からの景色はガスに埋まり最悪の状態、
シート広げ食事の準備中いきなり雨、友はやっぱり雨男だった(-_-メ)。
駐車場を少し下った場所の鳥獣観察の東屋へ、友への振る舞いはカップヌードル、ガスに巻かれ雨に降られ
できたての新鮮な空気の下で食べるラーメンは思い出になるだろうョ、出来る事なら互いにロッドを手に庚申川を遡行して見たいものだが、、
こんな詩でも友に贈ろう、われ行けばわれに隋き来る瀬の音の 寂しき山をひとり越えゆく
(太田 水穂)
久々に今日は楽しかった。
9/6日
早朝のバイキングの納入を終へ後はのんびりしたもの、夕方の天気が多少気になるものの
心は既に此処にあらず、今夕はsyuさんとタープの下での宴会、翌日はその秘渓を辿り岩魚釣り。
syuさんと会うのは今日で2度目、同じ岩魚釣を趣味としたこの道の気の合う良き先輩、
単独行の多い私にはドキドキの今夜である。
夕方から雨、気になるものの19時過ぎに家を出一路高速へ、ラジオの気象情報でいよいよ翌日の天候が気になりどうしたものか車中から電話する。
待ち合わせのコンビニ付近ではとんでもない大雨、コンビニの店員に雨の事を訪ねると
さっきはすごかったですね、久々に降りましたよ〜、、との応え。
さほど時間もおかずsyuさんとの1年ぶりの再会、雨のせいか人気の途絶えた街中を過ぎ林道を進み目的のテン場に到着。
タープ、テントと張り終え夜半まで語り合う、堰堤を落ちる水音が遠くにわずかに聞こえ翌朝5時過ぎまで目も覚めず爆睡。
9/7
雨上がり朝もやの中、かたずけを済ませバイクに同乗、入渓点まで下る、深い夏草に覆われたその秘渓は
普段の沢と違い水音も静かな穏やかな様相だった。
いきなりの通らず、大きくたか巻き昨夜の雨に濡れた水際に下り立つと緩やかな瀬に岩魚が走りこれからが楽しみだ。
両岸を豊かな樹林に覆われた流れはゆったりとして瀬の早さも滝を落ちる水の音さえも心地良い。
水際ボサに毛鉤をとられ、苔の付いた岩に足をとられ岩魚の音も無いままに2時間近く、
いきなりのヒット、(ゴボッ)浅い瀬に大岩魚の尾鰭が力強く水流をかきグングンとのし上げられる。
丸々太った驚きの36センチ、毛鉤は口深く飲み込まれ岩魚さへこの状態に驚いた事だろう。
遥か遠くに白い筋の様に見えていた大滝を攻める、滝の落ち口に下り立ち今辿ってきたその方向を眺めると
大岩魚の住むその渓はガスに覆われ、たった今の事は(何も無かったそれは幻)とでも呟いているかの様だった。
夕方、大堰堤下のポイントを探る、
syuさんの怒りにも似た咆哮が堰堤を下る水音さへ消して闇が迫ってくる、大岩魚の魚信は終に現れずじまい。
渓の場所、特定できる様な情報も述べられない、この渓の明日を信じて。
9/10 庚申川遡行 田辺さん、中尾さん、長内
早朝の日光は意外と混んでいていつもよるコンビニの精算にも少しまたされた、日足トンネルを越え地蔵滝を右に眺め
先を走るのんびりとした車にイラ付きながら神子内の水際を眺めると数人のフライマンがたたずみ談笑していた。
ノンビリ走る先行車が急に停まる、何事かとイラつくが良く見ると小猿を背に乗せた猿数頭が道路を横断
しているではないか、さすがに交通量の少ない足尾の朝だと痛感する。(6:55分頃)
細尾トンネル辺りではガスに巻かれ天気も不安だったが銀山平付近はもう快晴の最高の天気、
鹿沼からの2人が既に到着かと思っていたがゲート前には登山者かと思われる車が数台駐車中で誰もいなかった。(7:10分頃)
遡行の準備を整えサンドイッチをぱくつく、すると真新しい長靴を履いた若者が声を掛けてきた、
(釣りですか?)と問われ応ずると私は(石探しです)
との返事で、鉱物採取のハンマーに皮手袋、、この庚申川で初めてで会うスタイルだった。
互いに注意を喚起しあい又健闘を祈って別れる、7;30半過ぎ漸く鹿沼からの2人と合流、
朝の挨拶、天気は上々と3人で大笑い\(^o^)/ばんざい。
今回の庚申遡行は本来中野さんとsyuさんの二人だけの計画だった、そこに無理やり当日のみの参加と云う事で
混ぜて頂いた訳でお二人の邪魔にならないようとは思ったのだがそれにしても陽気で楽しい道行きになりそうだ。
長い事一人歩きの庚申林道だった、子供と遊んだことも幾度か、かみさんと並んで歩いた事も数度、また母親と紅葉狩りに来た事もある。
いつの間にかバイクで走るようになった庚申林道を今日は友を得て笑いながら歩くのを想像できたろうか、、、、。
いかにも山渓のエキスパートなるお二人の会話は間合いを持った見事なもので俄か参加の私などはただ聞き入るばかりで見事なものだった。
それにしても中尾さんの良く食べる事、そして愉快な事とと言ったらない、遡行も半ばで切り上げなければならない身にとっては以下にも今日の
自分が可愛そうだ、焚き火を囲み大いに騒ぎたかった。
庚申七滝を過ぎ暫らくは踏み跡を追いながら時間を稼ぐ、緑の濃い庚申川の両岸に差し込む優しい陽の光に誘われる様に渡渉繰り返し行くと二人の年配の釣り人と出会う、
声を掛け上流に行く事の無礼を詫び釣果を訪ねる、(山女魚が一匹顔見せたよ、、)
左岸に渡り岩タバコの群生する大岩を眺めながらsyuさんは子供と遊んだ頃を懐かしみ変わらぬその景色に見入っていた。
三人三様庚申川での共通の思い出は子供と遊んだ若い頃の事か?。。。
斜めの滝を越え渓相も穏やかになった頃、今日は貸し切り此処から竿を出そうよ!!!!
中尾さんと交互にポイントを攻める、陽の高いこの時間帯、案外と姿を見せない庚申川での岩魚釣り、ポイントを変える、毛鉤を打ち返す、
忍び寄り、ウオ〜、
釣れたよ〜、、釣れた〜釣れたーと細かい岩魚に何ともニンマリ笑みがこぼれる。
渓に入ったら泳がなきゃネ!!淵に入る中尾さんを見るのだがさすがに面倒な様で期待はずれ、併しスタンスを外そうとしないその姿勢に
私とsyuさんは釣り屋さんは面倒な事はしない、、とばかりに全否定、それにしても楽しい。
三才沢を過ぎ本流の核深部付近、最初の通らずに遭遇、(13:40分頃)私の遡行はここまで、syuさんに声を掛けられ
お二人との分かれ、通らずの右岸に歩を進める中尾さん達の姿に後ろ髪を引かれながらも引き返す。
三才沢に戻り1時間ほど土産用の岩魚釣り、本流出合い付近に戻り左岸枝沢を詰め上がり登山道に出ようと思うのだが午後3時も回り少し面倒になり
そのまま沢を下山、4:30頃七滝出合いに戻りカジカ荘職員の監視員の軽トラックに乗せてもらいゲートまで楽々下山。
ゲート前に散乱したゴミを拾い集めカジカ荘により礼を述べ粕尾峠に向う、峠を越えると大粒の雨、庚申川に残った2人の
安否を気にかけながらもなんだか心地良い思いで家路を急いだ。
パン屋の事を少し 9/11
県立高校からの引き合いで校内での販売が決まった、それは良いのだが何せ県庁からの認可事業、おまけに新たに保健所からの販売許可証が必要
、保健所へ提出する書類を学校側に作成してもらいまた県事務所に提出する書類を作成し何やら大忙しの9月前半だった。
7日にはsyuさんとマル秘の渓に釣りに行き土曜日(9日)にはクリニックのバイキングその他もろもろの配送を済ませその挙句高校での販売準備
、ホンとヘロへロ状態、事務処理の面倒さには閉口するが済んでしまえば後は何とかなるとの思いから