画像は念願のガンガラシバナ(たくさんの、鼻の意味、と聞いているが・・・!。)
7月の釣行とは違い今回の目的は純粋にガンガラシバナの全貌確認、テン場からの遡行時間の確認、そしてガンガラシバナ直前に
在ると言うテン場の確認。
概ね40代の今回の若者パーティーにはちょっと不具合の2名を入れて総勢6名、一ノ俣沢をゾロゾロ、ギャーギャー小雨の中を
沢沿いののび切った草の中を大汗&冷や汗をかきながらの行軍・・・実に楽しかった。
9/13日
前夜早々と一ノ俣の車止めにテントを張りsyuさんとのんびりくつろぐ、歓迎の一ノ俣オーケストラは草の中で
静々と月夜に迷曲を奏で我らを歓迎!。9時も過ぎやがて来るであろう明日の友を迎えんとアナログの二人はテントの中に轟沈。
夜半2時過ぎ2台の車の音で目覚める、挨拶をと思いシュラフを出ると原さん一行だった。
早朝6時私が先頭になり一ノ俣沢の右岸高くに付いた巻き道を朝露に濡れながらしっかりと踏み跡の付いた道を行く、直近の真新しい
踏み跡が出水で荒れた一ノ俣の瀬脇にまるで今朝早くにもついたかのように残っている。
小雨の中一ノ俣の源流を辿りヤシロウ尾根の460m鞍部までの泥壁を余裕を持って上りきった。
泥壁は乾いた状態、おまけに今回はピンソールを装着楽々登れた。
取り付きの両岸にびっしりと生えたウワバミ草(ミズ)も既に秋の色、透明な緑色に葉もしな垂れ季節を感じさせる。
鞍部からの下降、濡れた落ち葉に足をすくわれない様に皆それぞれ距離を保っての行進、虚空蔵日の山容もガスに気振り
7月ほどの感動も薄い、併し下降するアカバ沢のナメ滝の何と言う綺麗なことか、水を吸った岩盤は青く怪しく輝き
早出本流に流れ落ちて行く。
恐ろしく減水した早出川の本流、
両岸スラブのこの峪には安定した水量を保証する落ち葉の層がない、降り出した雨は一気に峪に集まり
濁流となり奔り下る、奔流となった早出は恐ろしい形相となり岩を磨き何人も寄せ付けない。
雨の少ない時季、殆ど貯め水と化した早出川、7月と然程変わらぬ水の温さにおかしな程に安堵した。
右岸高台のテン場に到着、急ぎタープを張り尾根越えの疲れも厭わず釣りに行く渓道楽の3人、タープを打つ雨音に聞き入りながら
呑みだす2人、新調した6番ロッド、久々のマーキス#5をフィーラーにセット、黒部以来の興奮だがさて今日はどうだろう、
水辺には渓道楽3人組の足跡が深々と砂に残り、魚心を感じさせるような雰囲気ではなく、ただ広い早出川の緑色のプールにラインを送り込む。
流れのエゴに毛鉤を打ち込む、小さな洗面器のようなポイントを見逃さないように、泡が吸い込まれる岩の窪みに毛鉤を送り込む、
あ〜・・・何をやってもこの温い水温が仇になっている様だ、ダメだな〜・・・・・
小雨模様と言っても未だ陽の高い時間、岩魚の反応を期待するほうが間違い、6番ロッドから遠慮なく繰り出されるラインの重みのその先に
一尾の岩魚で良い、何事かと振り返ってさえくれたらそれで良いのに・・・!。
三人と合流、様子を聞くと憔悴した顔でダメ〜〜、何だここの川はよ〜〜
ほんとに釣れない釣りは疲れる、テン場に戻る3人を見送り一時この先誰も居ない今早出の流れを楽しむ、
陽に眩しいほどの白い落ち込み、透明な水は瀬の各種の石を鮮やかに輝かせやがて薄い萌黄色に変わり溜りの深場では
翡翠をかざした様なグラデーション。
やはり何の反応もなくテン場に引き返す、テン場ではsyuさんお手製のチタケうどんに皆が喜び降り出した雨に負けじと大騒ぎ。
チタケうどん | |
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9/14(快晴・・ガンガラシバナまで)
不思議な穴を持つ横滝 |
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午前9時・・あっちゃん登場
岩魚を見ずには居られないあっちゃんと左俣の魚留の沢に行く、止め水のプールで一尾の岩魚を釣り上げ歓喜するあっちゃん、
今回もまたあっちゃんの釣り上げた岩魚をカメラに収めることになった、併し何ともこの早出での釣りは少し・・・・・・・
出来ることなら日を改めのんびりと独りで来たい、その時まで私の竿に岩魚が乗ることはあるまい。
帰りはまるで走るかのようなスピードで 短い足の私には大変だった、途中原さん渓道楽の面々と出会う、岩魚釣には恵まれなかったけれど
何ともこの好天気、この場での別れの挨拶、もう一晩彼の連中とガンガラシバナの話で盛り上がりたかった 、と思うのは私だけだろうか。
それにしてもsyuさんの足の速いこと速い事、川原を舗装道路と勘違いしているのでは・・・・・・!。
テン場着は午後1時、荷物をまとめ小腹を満たし行きがけになってあっちゃんから茸の報が届く、トイレとばっかり思っていたら
7月に瀬畑翁が言っていたシシタケがやはりその場にごっそりと生えていて嬉しい雄たけびを上げて大騒ぎ・・。
3人で全て土産にいただき、濡れたザックに仕舞い込む、わずかに増えた山の恵み、嬉しい重さにやはり悲鳴を上げる。
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