08/5月4日(みどりの日)
2度目の舟石新道を探しに出かけた、午前7時いつものように銀山の駐車場に到着、既に満車状態でスペースの確保に手間取る。
隣には前橋からの4人組が準備体操中、けっこうな年齢だ・・・・・・!。
前回とは違い桜も終わり今日は枝垂桜が満開、風もなく朝から暑いくらいの陽気だ。
前回同様丸石沢左俣から作業道路を通り1286Pの南面を西に進む、少し芽吹いた樹林帯に三つ葉ツツジや山桜のピンクの花がまぶしい。
やがて最初の涸れ沢に出合うが前回は雪融けのせいかそれなりの水量があって乾いた喉を潤してくれたのに。
地図と高度を睨めっこしながら巻き込むように高度を上げていく道を追いかけて行くと前回迷った処、鋭角に落ち込む涸れ沢に出合う。
涸れ沢に細く付いた道を渡ると見晴らしの効いた鞍部に出るがここが又素敵な場所で恐ろしく綺麗、今回はアカヤシオの向こうに袈裟丸が見える。
高度計は1327付近をさして以後笹見木源流部の水源に下りた時は1383メートル、その手前の鞍部から見た
笹見木右岸の1462P には何故か人が白いコートをまとったような影が見えたのでその鞍部から思いっきり声を上げてみた、
勿論反応があるわけでも無し又その白い影が動く様でも無し・・・・・・・・不思議!。
落葉松と都笹に覆われた1337メートルの鞍部から左岸支流を2本渉り前回同様に笹見木の不思議な水源に向う、2本目を渉ったところでなぜか前回歩いた道を間違え
た、どうやら鹿道を行ってしまい直接笹見木本流の水源から200メートルほど下に下りてしまったらしくそのまま気付かぬまま
対岸の尾根に登ってしまった。
尾根の鞍部に出たところ見覚えのある場所だな〜変だな〜と思い良く見ると釣行の折利用する帰り道だった。
戻り返し水源まで川原を行く、暑いくらいの陽気に流れの岩魚も気を良くしたのか影に怯えて奔り回っていた。
水源(1384)に辿りつき一休み、前回はこの水源からの帰途だった。
伏流した笹見木沢を右に見ながらしっかりと付いた鹿道を追って右岸根に登る、1462Pまでの尾根筋にはアカヤシオが咲き乱れ
上天気もあってほんとうに気持ちよい、高度計を気にしながら登って行くとそのピークいきなり目の前に現れ
しかも何故か人臭い、暫らくの間人の歩いたような形跡は無いものの標識の跡やブリキで出来た表示やら赤いペイントのマークとやたら賑やかだ。
舟石新道は1462Pをぐるりと廻り込む様に横たわっていた、すると何だ・・・・・・・
右に廻り込む様に下りて行くと笹見木沢、左に下りて行くと庚申山、右方向に下りて行ってみる、
道を示す表示も付いていて歩きやすそうだ、目でその道を追い地図に分からないまでも線を引いて見ると
それはどうやら1500メートル付近、1455.5Pの直下辺りを通っているらしく明らかに今回と前回のこの探索は何だったのか
・・・その場にしゃがみ込んでしまった。
ま〜何となく様子も分かった事だし今回は庚申山荘まで行こうと思い返した。
細く落ち葉に埋もれた道に少し心細くも有ったがしっかりと付いた表示に勇気付けられ歩いて行くといきなり片側に陥没した
、イやそれでも不思議なくらいに綺麗だが危ない場所に出くわした、右側の尾根に巻き上がり正面を見てビックリ、なんと言う景色だことか・・・・・・・
眼前には屏風でも据えたかのように庚申山が、
しかもそれはアカヤシオにあやどられ、いや〜きれいだ・・・・・。
陥没した道を滑らぬように越して行くと見晴台・・・正面には庚申山、眼下は水ノ面沢に大きく落ち込み
登山道からは人の声が聞こえてくる、庚申山荘の屋根までが見える。
見晴台から元の道に戻ると標識は付いているものの足を踏み出すことが出来ない、
こ〜れはもう行けないでしょう・・・・・・・・・・!。
迷った挙句首にぶら下げたカメラ、腰に下げた鉈などをザックに仕舞い込み恐る恐る入り込んだ。狭いテラスに付いた道は
庚申山の登山コースらしくなり大小の洞窟や動物にも似た奇岩なども有り廃道にして置くのはなにやらもったない様子だった。
腐り落ちた木橋が数箇所あり、腐り落ちた木の梯子も一箇所、トラロープで道は確保されているものの
総じて危険もなく標識に従って道を行くと出たところは庚申山登山道、高度計は1438を指していた。
丸石沢左俣からのルートは炭焼の釜跡が数多く散見できることから恐らく笹見木沢上流部まで伸びた生活道路だったのかも知れない。
それでも1300メートルラインを歩いた方が笹見木からの釣り帰りに利用するのには遥かに舟石新道よりは便利な気がする。
今回わずかな距離だが舟石新道を歩けたことで満足、廃道とは言えかつてはしっかりとルート整備がなされていた様子だし
指標にしたがって歩けば迷うこともなさそうだ、併し2度の探索で歩いた道も捨てがたい・・・・・・大いに利用しよう。